露出マゾの妄想4
『 世直し女剣士・お倫 』
「キャーーー!!」
「おらおら、逃げろ逃げろー、ハッハッハッハ」
江戸町内で、若い女たちの着物を刀でめくり、腰巻を見て楽しむ無法者がいた。
「うひひひ、若い女の恥ずかしがる顔は堪らないぜ」
この男、剣の腕も中々たつ故に、誰も手を出せないでいた。
ところが、
「待ちなさい! これ以上の無法は許さないわ」
「誰だ貴様は!」
「あたしはお倫。 悪行もここまでよ、観念しなさい!」
「ほう、威勢のいい女だな。 この俺を斬るとでもいうのか? ふっ、面白い」
相対する二人の周りに大勢の女たちが集まる。
「俺様は嘗て将軍家指南役を目指した男、果たして女のお前に俺が斬れるかな?」
「あらそう、残念だけどあたしはその指南役よ。 上様の命により貴方を成敗します」
「ばっ、馬鹿な。 うそを付け!」
「だったら早く掛かって来なさいよ、この薄鈍!」
「なっ、なんだと~!」
男はお倫に襲い掛かった。
しかしお倫は剣をかわし、目にも止まらぬ速さで己の剣を振り回す。
二人の動きが止まった。
周りのギャラリーたちが固唾を呑む。
すると、男の着物がパラパラと細切れのように地面に落ちていった。
周りの女たちから歓声が沸く。
男は褌一丁。
「わわわわっ、くっ、くそ~」
「どうやら勝負ありね。 一つ忠告してあげるけど、それ以上動かない方がいいわよ」
「こっ、小癪な~。 まだ勝負は付いておらっ」
「あ~あ、動いちゃった」
男が刀を振り上げた瞬間、最後の砦である褌までもが切れ、無情にも股間から外れ落ちた。
「キャ~~~~~!!」
「アハハハハハハ!!」
ギャラリーの女たちは大喜びだ。
「くっ、くそーーっ」
「動くな! 刀を捨てなさい! 手は上げたままよ!」
「うっ!」
お倫は男の喉仏に剣先を突き付ける。
男は、大勢の女たちの前で、ただ一人素っ裸を晒し、恥部を隠すことさえ許されない。
「忠告してあげたのに。 あたしが褌だけは斬らないとでも思ったの? 甘いわねえ」
「うっ、くっ!」
「あら~、フッ、体の割には随分と情けないものぶら下げてるじゃない。 ほら、みんな見てるわよ」
周りの女たちが、今までの仕返しとばかりに、男の股間をケラケラ笑いながら見ている。
「どう? 大勢の女が見てる前で、女のあたしにおちんちん丸出しにされた気分は」
お倫がそう言って、男の肉棒を刀でペチペチと叩いた。
男は、大事な部分が斬られるんじゃないかと顔を歪める。
そしてその行為は、女たちから大爆笑を生むと同時に拍手が送られた。
「これで少しは、着物をめくられた女の気持ちが分かったかしら? ええっ、どうなの!」
「はっはい、申し訳ありませんでしたーー!」
「今度やったら、本当におちんちんちょん切るからね!」
「ひぃぃぃ~~!」
男は腰が抜けてしまい、解放された後も、逃げる姿は四つん這いという哀れな格好。
お尻をこちらに向け、キンタマを滑稽に揺らしながら男は必死に逃げていく。
そんな哀れな男を、女たちは大笑いしながら罵声を浴びせた。
「ほら、忘れ物よ!」
そう言って、一人の女が切られた褌を男に向かって投げ付ける。
しかし、男は振り向くことなく一目散に逃げていった。
再び笑いが起きるとともに、女たちはハイタッチで喜び合った。
「お倫さん! 本当にありがとうございます」
「あたし達、あの男に散々嫌な思いをさせられてきたんですよ!」
「だから今、あたし達、最高にいい気分です!」
「そう、それは良かったわ」
「ねえ、今度あたし達にも剣の使い方を教えて下さいよ!」
「いいわよ」
「キャ~~~!!」
女たちは暫く盛り上がり、お倫の名はその後、世直し女剣士として名を上げていった。
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