す・・す・・好きなんです・・・2
<込み上げて来る、感情>
それは
<好き>
と、いう、気持ちです。
もちろん、いつだって、好きです。
大介さんに、<恋>をした…あの日…から、ずっと…、ずっと、好きでした。
その想いが込み上げて来るとき…
来たとき…
私は…。
いつも眠っている、この、ベット。
どこででも見かけるような、ごく、ありふれたこの…ベット。
全ては、ここから、はじまります。
目を閉じて、今、大介さんを…想う…。
ドキドキして、胸が、苦しい。
だって、貴方が、目の前にいる…。
な、何か話そうかっ…と、思うのに、もう、頭が全然働かない。
何も…喋れない。
口が、かすかに、動くばかり。
貴方の目に、ただ、捕われて、いる、ばかり…。
「あ、またミカン買ってるの?たしか一昨日も買ってたよね。」
「うん。今、旬だし、ミカン、大好きだから。大介さんは?ミカン好き?」
また、今日も、他愛もない話しをする。
だけど、話せて、嬉しい。
毎日の時間の中で、私の一番、好きな時間。
大切に思える…時間。
何分かの、楽しい時間は、今日もあっと言う間に…過ぎる。
私も、これで、十分なんです。
…でも、今は違う。
貴方を想って、こうしている間は…私の自由…。
今、貴方は、私だけのもの。
大介さん。…貴方を、独り占めに…出来る。
こうしている間、私は、<大ちゃん>って呼ぶんです。
<大介>…だから、<大ちゃん>。
そうすると、まるで、恋人どうしみたいに、感じる事が出来るから…です。
「大ちゃん、大ちゃん…っ。」
心がどんどん大介さんを求めます。
何度、こうして、貴方を求めたか、もう分からない。
何度も、何度も、貴方を求める。
…一度、会話の流れで、大介さんの、手を、触ったことが、あります。
何気ないフリをしていたけど、本当は、嬉しかった…。
温かかった。
…その手が…、
私の手が、今、<貴方の手>になる。
貴方の手の温もりを思い出しながら、私は…。
続き、また、書きますね。
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