義妹と淡い気持ち
僕には一つ下の妹がいる。学校では常に男子の話題になる可愛い妹だ。でも誰もこの事は知らない、兄妹で付き合っている事を。それはある日突然の災難?から始まった。「お兄・・・何してるの?」深夜二時頃、甘いものが食べたくなって冷凍庫のアイスを漁っていた時、妹の美菜が目を擦りながらキッチンに入ってきた。「げっ・・・。」美菜は大切な妹だし家族的意味で好きだ。美菜は父親の再婚で今の母親と家に来たのだが。義理でも妹。手は出すわけにはいかなかった。「あーっ!アイス食べてる太るよ?お兄」「・・・美菜も食う?」正直、冗談のつもりだった。「うん!」と、すぐに返事が飛んできて少し驚きつつも「何味?」と聞くと「バニラがいい!」と返してくる。「あー・・・悪い、これラストだ。」すると意外な一言が耳に入る。「じゃあ、お兄あーんして?」「えっ?」美菜には兄としての意識しかないのだろうか、言葉が胸に刺さる。「うっ・・・うん」やけに胸が痛い、いや痛く感じるほど苦しかった。美菜の口にアイスを運ぶと美菜は嬉しそうな顔をする。「おやすみ!お兄」一口だけ食べると美菜は部屋へ戻ってしまった。「えへへ、間接だけどキス、しちゃった」
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