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A子

数年前、友人A子の修羅場。
(年齢は当時のもの)

A子…27歳。一人暮らし
B男…A子の彼。25歳。実家住まい
C美…B男の職場先輩。26歳。一人暮らし

A子とB男は、B男がA子に惚れ込んで、猛アタックの末付き合い始め、4年目。
結婚を前提に付き合っており、双方の両親にも挨拶済みだった。
しかし、B男にはもともと、ちょっと気に入った女の子にフラフラする悪い癖があった。
とはいっても、本人にとっては浮気の意識はなく、
「気に入った女の子に、ちょっと声かけてみちゃった」程度の認識。
あくまで一番はA子で、自分がしでかした悪事も全部悪気なく話してしまうお馬鹿さん。
傍から聞いてると、バカ正直すぎて笑えてくるくらい。
A子はその度「もう!!」と怒りながらも、大目に見ていた

しかし、ある時期を境に、B男が怪しい行動を取り始めた。
B男はA子の家にしょっちゅう入り浸っていたのだが、
メールが来てもあえて無視したり、
「コンビニに行く」と携帯片手に外に出てから、しばらく帰ってこなかったり。
「これはまた、新たなオイタが始まったな」と感じたA子。
B男がお風呂に入っている間に、こっそり携帯を見てしまった。
するとそこには、C美という女から
『この間は楽しかったね!また一緒にゴハン行こうね(はぁと)』
『ずっと一緒にいられなくて寂しいな。次はもう少し一緒にいたいよぉ』
等々、甘~~~いメールがわんさか。
さらに、着信履歴&発信履歴にもC美の名前がどっさり。
お風呂から出てきたB男に、A子は
「ねぇ、C美って誰?」
と単刀直入に切り出した。B男は大慌て(分かりやすすぎな反応)
「携帯に着信あると、たいていその名前が出るから。なんだろうな、と思って」
と聞くと、
「いや、あの、会社の一つ上の先輩だよ。」
とのこと。同じ部署の契約社員で、今年から一緒に仕事を始めたらしい。
「ふーん、で?」
「あの、なんでもないよ!可愛いなぁとは思うけど(こんなこということ自体バカ…)
それだけだし、俺、A子が好きだし!」
と大慌てのB男。
いつものオイタがちょっと過ぎたな…と感じたものの、
「疑わしいことはしないでよね」
と釘を刺すだけでその場は終わった。

それ以降、しばらくは大人しかったB男。
しかし2ヶ月もすると、再び怪しい行動が多くなってきた。
B男はA子によく会社内の話をするのだが、その話の中にもC美のことがよく出てくるようになってきた。
「こりゃまだ続いてるな」と感じたA子、再び携帯覗き見。
これにより発覚したことは
・金曜日に二人で午後休を取り、ディズニーシーへ遊びに行っていた
・同期同士の飲み会に行っていたはずの日に、二人きりで赤坂のバーに行っていた
・二人で休日出勤し、その後夕飯まで一緒に食べていた
等々…
そしてなにより
・C美の部屋まで行っていた
ことが発覚!!
これにはさすがにA子もキレた。
でも、携帯盗み見した経緯上、直接は言えず…。
B男も何かで察したらしく、トイレやお風呂にまで携帯を持っていくようになった。
(余計怪しまれると思うんだけどね…ほら、バカだから)
A子と一緒にいる時でも来るメール、かかってくる電話。
それを気にしつつもあえて出ないB男。
今思えば、C美はあえてA子とB男が一緒にいる時を見計らって、そういうことをしていたんだと思う。

ある日、「いつになったら彼女と別れてくれるの?」というメールを発見してしまったA子、いよいよキレた。
A子「C美さんとはなんともないって言ってたよね?ただの先輩だって、言ったよね?」
B男「う、うん、そうだね」
A子「じゃあ、C美さんに電話して!あなたのことはなんとも思ってないって。俺には彼女がいるって!」
普段は何があっても絶対泣かないA子が、泣きながら迫り、B男はC美に電話をかけることに。
で、B男がA子のようなことを言った後、A子が電話を変わった。
A子「あの、B男の彼女のA子と申します。突然のお電話でごめんなさい。
   B男からは、C美さんは職場の先輩以上ということはないと伺いましたが、それでいいんですよね?」
C子「ええ、そうですけど、それが何か?」
…ものすごく挑戦的に言われたらしい。
A子「それならいいんです。ただの先輩なんですよね、安心しました」
こう返すA子もA子だが(汗
そして電話を切ったその場で、C美とは今後一切仕事以外は関わらないことを約束させた。

けれど、案の定というか、B男とC美の関係はその後も続いていた。
不自然なメールや発着信の削除、どうも辻褄が合わないお出かけ報告。
そのうち、A子の携帯に非通知着信や、非通知ショートメールが来るようになった。
『だまされてるよね(はぁと)』
『いい気になるなよ(はぁと)』
等々。C美だ!と思い、B男に報告したら、おバカなB男、C美に
「A子にこんなメール来るんだけど、君?」
と直接聞いたらしい…。
(当然C美は「私だって言うの?バカにしないでよ!!」と激怒したそうな。)
A子が携帯を変えてそれはなくなったものの、やはり二人で会っている気配は消えず。
ある日とうとうA子が
「そんなにC美がいいなら、彼女のところに行けばいいじゃない!」
と切り出したら、それまではどんなに別れ話が出ても「絶対イヤだ」と言っていたB男が
「…A子がそれを望むなら、(別れるのも)仕方ないよね」
と答えた。その場では別れることにはならず、頭冷やすためにB男も一旦帰宅。
いよいよ限界が来たA子は、実家の母に電話をした。
A子母は、それまでもB男とC美の話を聞いていて
「辛抱しなさい。負けるんじゃない。いずれはあんたのところに帰ってくる」
と励ましていたのだが、さすがに今回のことでブチ切れた。

すぐさま車で3時間の距離をすっ飛ばしてA子のもとへ来て、その場でB男実家に電話。
A子母「B男さんは、うちの娘と結婚するとおっしゃいましたよね?
    それなのに、今回のことは一体どういうことですか!!!!(事の概要を話す)」
B男母「まぁ、それはひどいですね!!(おい!と思わず突っ込んでしまう反応www)」
この時のA子母は、まさに般若のようだったらしい(A子談)。

その話はすぐさまB男父にも伝わり、翌日にはお互いの両親を交えての緊急会合が開かれることになった。
その場で、事情説明を求められるB男。
A子父「つまりは、君はうちの娘と結婚すると言いながら、別の女性とも関係を持っていたと?」
B男「いや、そういうわけでは…」
A子父「うちの娘にも、相手の女性にも、非常に失礼なことだとは思わないのか」
B男父「うちの大馬鹿息子が…大変に、大変に申し訳ございません!」
A子母「B男父さんに謝っていただきたいのではありません。B男さんにけじめをつけて欲しいんです。
    ただし、娘との関係を終わらせるということであれば、
    B男さんの不誠実による婚約解消になりますよね。
    そうなった場合は、訴訟を起こして慰謝料を頂くことを考えています。
    もちろん、B男さんだけではなく、C美さんにも同様の措置をさせていただきます。
    当然、会社側に黙っておくようなことはしません。
    会社宛の内容証明で、各種書類も送らせていただきます」
(A子もA子母も、もしB男と別れるようなことになったら、
 B男とC美の二人とも、会社にいられなくする!!と息巻いていました。
 また、A子父は法律関係の仕事をしており、きっちりそのあたりの下調べもしていたらしい)
それを聞いてB男父はびっくり仰天、
B男父「いや、それはありません!今すぐにでも、結婚を約束しましょう!」
と、その場でテキパキと結納の日取りまできめてしまったとのことww
B男も
「本当に申し訳ありません…C美さんとは、きっぱりと縁を切ります」
と約束し、円満(?)解決。

その後、B男はC美に
「彼女と結婚することになった。今後あなたと個人的に会うことはできない。」
とちゃんと言えたそうな。
「馬鹿にするんじゃないわよ、このヘタレ!!」
とブチ切れられ、
『あんたの顔を見るのももうイヤだから、あんた会社辞めて』
と社内メールが来たそうだが…ダッタラオマエガヤメロヨ

それから数ヵ月後、A子とB男はめでたく結婚。
現在では二人の子どもに囲まれて幸せに暮らしています。
まぁ、B男のオイタは、昔ほどではないものの、未だに片鱗が見え隠れしますが(苦笑)
A子が「まったく、バカなんだから!」とどーんと大きく構えており、平穏に暮らしているようです。

ちなみにC美ですが、彼女は学生時代にも彼女がいる相手を略奪しようと、
一悶着起こしたことがあるようです。略奪体質なのかな…。
また、彼女はB男の勤めている会社の契約社員だったのですが、
任期は5年、大抵の契約女子社員は正社員の嫁として、任期前に寿退職していたそうです。
当時彼女は4年目、早く夫を見つけないと!!
と焦っていた部分もあったのかもしれません。
(B男の会社は、日本でも指折りの一流企業。
 また、B男自身一流大卒、典型的なエリートコースを歩んでいたし)

A子の友人として、事の起こりから終わりまで見守っていただけに、
結婚式では、色々な意味で涙が出てきましたww
超長文でスマソ。
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純愛・恋愛 | 【2014-12-01(Mon) 00:00:00】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
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