小さな彼女3
ある日、彼女の自宅からの発信で、携帯に電話が入ったのです。あれ?
自宅からなんて珍しいなと思いながら、電話に出てみるとその声はミキちゃんでした。
屈託のないその声に私はしばらく耳を傾けていると、突然「今度いつ来てくれるの?」
「ママが一人で寂しかったら○○君に電話して来てもらってって言ってたの」と。
話を聞くと、働いていているお店で(飲み屋です)、この日はパーティーと
かで、帰りが明け方になるとの事でした。
昨今恐ろしい事件が多く、小2の女の子を自宅とは言え一人にしておくのもと思い、
私は仕事を早々に切り上げ、週末であった事もあり、ミキちゃんのもとへ向かいました。
玄関に付くとすぐさま携帯から電話をかけ、着いた事を知らせ鍵を開けてもらいました。
中に入るやいなや私の顔を見たミキちゃんは思いっきり飛びついてきたのです。
飛びつくだけなら驚きもしないのですが、ミキちゃんは私にキスをしてきたんです。
しかも、舌まで入れてきたのです。
何処で覚えたのか訪ねると、
「マンガとかでもやってるし、それにママと○○君がやってるのもミキ知ってるもん」
と、私も彼女も気を付けてはいたのですが、しっかり見られていたようです。
それにしても、最近の小学生の知識には驚かされました。
私に抱きつき離れようとしないミキちゃんを抱きかかえたまま、私は部屋の奥へ入り
いつもの場所にあぐらをかいて座ると、自分の定位置はココといった感じで私の又の
間に座り、学校での出来事や、運動会がに行われる事などの話をしだしました。
10分も話したでしょうか、一瞬ミキちゃんが何かを思いだしたように立ち上がり、
ちょっと待っててと私のもとから離れると、なんとイチゴのローターを手にして戻って
きたのです。
私はビックリしました。彼女がしっかり隠し持っているはずのモノを、ミキちゃんが
手にして私の前に来たのですから。「みつけちゃったぁ」と誇らしげにイチゴのローター
を私に見せ「コレやって良いよママいないから」とデニムのミニスカートをまくり上げ
パンツを脱ぎ始めようとしたのです。
その時私はとんでもない事してしまったと本当に悔やみました。まだ何もわからない
7歳の少女になって事を教えてしまったのだろうと。私はかなり気が動転していて
ミキやんに声を荒げて、ダメっ。とパンツにかけた手を叩いてしまったのです。
私の態度にビックリしたミキちゃんはキョトンとし次の瞬間目に涙が見る見るうちに
いっぱいになり、大声を出して泣き出したのです。
「だって、だって、だって」と繰り返しながら泣きじゃくるミキちゃんを、抱きしめ
私の正直な気持ちを、ミキちゃんに行った行為が犯罪である事、7歳の子に伝わるか
どうかなんて、考えもせず全てを伝えました。