2ntブログ

義妹と淡い気持ち5

「やだ・・・切ないよ・・」美菜の一言に戦慄した。「・・・えっ?・・・」明らかに空気が重い。まるで浮いていた気持ちがいきなり地に落とされたかのような感覚にさえ感じてしまう。「違うの。私・・怖い、んだ・・今が幸せすぎて未来が・・その、2人のこのさき。」美菜は震えて、小さくなってつぶやく。「あっ・・・。」確かに美菜の言うとうりだ。ただ気持ちを伝えて、舞い上がっていた。それにそんな自分に自惚れていたのかもしれない。そんな気がして、切なくなった。「・・・ッ!?」そんな時、美菜の手が頬に触れた。小さくて、椛の様に紅い暖かい手。その手が記憶の奥に埋もれていた大切な約束を思い出させた。「そしたらぼくがまもるから」「・・・ぁっ・・・!?」気が付いたときには美菜の手を強く握っていた。家族になる前の夕焼け色の記憶。僕は美菜を知っていた。「ねぇ、覚えてる?昔にした、約束。」美菜の目に涙が浮かぶ。

関連記事


その他 | 【2020-10-31(Sat) 07:00:00】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
コメント
コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


Copyright © エッチな萌える体験談 All Rights Reserved. Powered By FC2. 
skin:*cuteblog*